【重要】第50回山口ギターコンクール グランプリ部門課題曲について

第50回山口ギターコンクール グランプリ部門課題曲について、演奏上の指示を下記の通り追加致します。

参考:第50回山口ギターコンクール開催要項 

指定の(株)現代ギター社発行「標準版ターレガギター曲集5 編曲作品集」 “ヴェルディの歌劇「椿姫」による幻想曲” の以下の2か所について、音を訂正いたしますので、当コンクールでは指定の音で演奏してください。

① P.38 4段目3小節 シ→レ

もとの楽譜
訂正後の楽譜

② P.43 2段目2小節 レ→ド(♯)

もとの楽譜
訂正した楽譜

「山口ギターコンクール50回記念プレイベント 優勝者によるスペシャルコンサート」開催しました

 山口県ギター音楽協会では、2022年開催の「山口ギターコンクール」が50回をむかえるにあたり、過去のグランプリ部門優勝者の中から今回4人の出演をいただき、文化庁の助成を得て11月20日と27日に「山口ギターコンクール50回記念プレイベント 優勝者によるスペシャルコンサート」を開催しました。
 山口県ギター音楽協会は、県内の楽器商組合とギター関係者の協力により発足し、レベルアップと交流を図る一環としてコンクールを開催する運びとなったように聞いています。かつては、特に柳井を中心とした県東部の中学・高校の部活が盛んであり、合奏部門に出場したり全国規模の合奏コンクールに挑戦する学校もありましたが、指導者の転勤・引退や少子高齢化の影響で現在はクラブはすべて廃部となっています。昨今の当コンクールは、部門の細分化もあり個人参加が増えていますが、特にシニア部門と小学生・中学生部門の充実が特徴的です。

 11月20日(土)は、下関市生涯学習プラザ風のホールで行われ演奏者は濱田圭さんと溝口伸一さん、27日(土)は防府市アスピラート音楽ホールで行われ演奏者は森田莉子さんと山口莉奈さんでした。濱田さんは第28回の優勝者で、吉田藤太郎氏と稲垣稔氏に学び関西を中心に活躍しています。落ち着いた表現と美音で、しっかりした大人の音楽を聴かせてくれました。溝口さんは第37回の優勝者で別府市在住、竹内幸一氏・竹内竜次氏そして稲垣稔氏に学び、大分を中心に活躍しています。力強く、しかし荒くはない元気一杯の演奏でした。森田さんは第40回の優勝者で福岡在住、現在大学4年生で上野芽実氏のもとで研鑽を積んでいます。安定した技術と気品のある表現であり、まさに今後正統派の道を歩む存在となりうることでしょう。山口さんは第44回の優勝者で濱田圭氏・藤井敬吾氏・福田進一氏に学び、関西のみならずすでに各地で活躍しています。しなやかな歌い回しが心地よい演奏でした。
 主な曲目は以下の通り。
溝口ソロ~サンバースト(ヨーク)、スペイン舞曲第五番「アンダルーサ」(グラナドス)ほか、濱田ソロ~告白のロマンス(バリオス)、明石の空の下(レーモン)ほか、デュオ~フール・オン・ザ・ヒル(ブローウェル編)ほか。森田ソロ~スペイン・セレナーデ(マラッツ)、ソナチネ(バークリー)ほか、山口ソロ~タンゴ・アン・スカイ(ディアンス)、「マルボロー」による変奏曲(ソル)ほか、デュオ~「ロンドン」交響曲第一楽章(ハイドン/カルリ編)。

 当コンクールは優勝者への賞金はありませんが、翌年のコンクールへのゲスト出演(コロナ感染の状況でできない場合もあったが)依頼など、当コンクールを経てステップアップしていく受賞者をなるべくバックアップして行きたいと考えています。「記念コンサート」も今年だけに終わらず、規模や会場など勘案しながら開催していく予定です。

 2022年のコンクールは8月20日(土)に下関市で開催し、ゲスト審査員には小暮浩史氏を迎え、前日19日(金)は氏によるコンサートを行う予定です。
 当コンクールの特徴として、部門分けのほか、審査員の半数がギタリスト以外の一般音楽家であることと、全参加者に参加部門の審査員による「ひとことアドバイス」を贈呈しているので、日々の練習の参考になることでしょう。またコンクールに先立ち、春くらいに協会メンバーによる「課題曲勉強会」を行う予定でです。誰でも聴講可能なので、コンクール参加予定者のみならず日々の練習に活かしたい方など、ぜひご参加ください。
 ※第50回山口ギターコンクールの詳細は、当ホームページの開催要項をご覧ください。

溝口伸一さん
濱田圭さん
濱田&溝口デュオ
森田莉子さん
山口莉奈さん
森田&山口デュオ